中野剛志『国力論』半分くらい読んでげんなり。合評会に行く気はほぼ消滅した。 *リストを論じて何で『農地制度論』に触れないの? せっかく小林昇訳の日本語版が利用できるのに。こちらでは植民・移民の問題も議論されてるのに。 ちなみにリストは日本では愛されてよく読まれてますよ。小林昇をはじめとして日本のリスト研究は世界水準というのが常識では? 何でそれを無視するの? *私見ではヘーゲルはスミスもリカードもよく理解できていない。彼の経済論の下敷きはむしろジェイムズ・ステュアート。 *ポーコック以降のいわゆる「シヴィック・ヒューマニスト・パラダイム」論者も別にアダム・スミスがリベラリストであることを否定してはいないと思うけど。「シヴィル・リベラル・パラダイム」なんて対語もあったと思うけど。ホント&イグナティエフ編『富と徳』とか。 *何で英語圏でも広く読まれている村上泰亮について論じないの? そもそも著