本文を書くまでに、長い時間を費やしたことを最初に告白しておきたい。多分それは10年、いや15年くらいの時間がかかっているのではないだろうか。もちろん時間をかければ偉いわけでもない。逆にいえばそれだけ能力が足りていないのである。しかしながら、15年前に私はこの文章を書くとは思っていなかった。いや、ここ数日まで書くとはまるで思っていなかった。時間というより「経験」が足りなかったのであろう。それに「服」と、一定の距離があったからこそ書かれた文章であり、自分としては書かれるべき文章だったのだと思う。 私は現在そこまで服は好きではないと思う。学生時代より服を買っていないし、正直なところ愛もない。ただ、たまにいい靴を履いたり、服を試着すると楽しいなと思うことはある。普遍的なレヴェルだと思う。ただ服というか、ファッションは媒体としての可能性があると思っている。ここに私は最近注目している。本題に入る前に少