「補償」は本来、損失を補填するものである そもそも、スマートフォンゲームを含めたオンラインゲームサービスにおいて、運営側が利用者に謝罪だけでなく何らかの補償をしなければならないのは、利用者が運営側に支払った分の対価が不手際によって正しく受け取れない時や、利用者のデータが運営側の不手際で破損したり消失した時だ。 サーバーのロールバックをすることになり、プレイヤーが投資したものが巻き戻されてしまった時や、月額課金のように時間に対してお金を支払っていた場合に通常とは異なる緊急メンテナンスやサーバー障害で課金した利用時間が失われた時、運営側の不手際でデータが消失した時、商品を購入したのに受け取れなかった時、ユーザーの個人情報が流失した時などがその例だ。いずれもユーザーは「損失」をしている。 損失がないのに補償? しかし、近年のスマートフォンゲームの「詫び石」というのは、例えば、メンテナンスが長引い