免税店大手ラオックスが、訪日外国人による「爆買い」失速の影響をまともに受けた。14日発表した2016年1~9月期決算は、売上高が前年同期比31・9%減の494億円、営業利益が98・2%減の1億円、純利益も97・4%減の1億円だった。訪日客の1人あたりの買い物額が減ったためだという。 同社によると、訪日客の人気商品は「時計や高級家電から、化粧品など安価なものに移っている」(広報)。競うようにまとめ買いしてくれる団体旅行客も減っているという。このため、中国の大手旅行サイトと連携し、購入品などを宿泊先や中国の自宅に配達する有料サービスを始めるなど、個人旅行客の取り込みを急いでいる。