1・26。わが国の合計特殊出生率は危機的な数値に落ち込んでいる。官民あげて知恵を絞る中、医療現場でも、産婦人科医や小児科医らが厳しい労働条件に耐え、子どもの誕生や成長を支えている。しかし、皮肉にも、そこで働く女性勤務医自身の出産・育児環境ほど厳しいものはない。 「生まれてくる娘に、勧められる仕事ではないなあ」。横浜市立大病院の産婦人科医・大井由佳さん(28)は現在、妊娠8か月。6月から14週間の産休を取るが、育児休暇はあきらめるつもりだ。 お産を扱う産婦人科の当直は毎回、ほぼ徹夜になる。月6回の当直を2回に減らしてもらったが、7人の同僚の負担を増やしたことに負い目を感じている。 近所の保育所はすべていっぱいで、3歳まで預かってくれる院内保育所も、0歳児の定員12人を超えてしまえば入れない。夫も人手不足が深刻な麻酔科医。協力を求めるのも気が引ける。 東京都立府中病院産婦人科の本多泉さん(27
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