「ちんちん」という言葉がある。最も多い用いられ方は、男性器の俗称としてであろう。丁寧に「お」をつけて、「おちんちん」などと言ったりもする。 「お」をつけるほど大事なものだろうか?と自問して、「うん、大事なものだな」と改めて思うおちんちん。 言葉の響きといい、実体の様相といい、ちんちんという言葉は人をニヤニヤさせる力をもっていると思う。 そして世の中には、おちんちんではないにも関わらず、ちんちんという音を含むものがある。代表的な例は「チンチン電車」だろうか。言葉の魔力ゆえか、そうしたものたちにまでうっかり反応してニヤニヤしてしまうことがある。 小学生くらいまでならともかく、いい大人になってそれはどうだろう。そんな自分に決別すべく、街で見かけるちんちんたちと向き合ってきました。 (小野法師丸) ●街で不意に出会うちんちんたち 特になんでもない日常の中、虚を突くように襲ってくるちんちんがある。と