企業の経営に影響を及ぼす可能性のある時事的な話題を取り上げ、国内有数のビジネススクールの看板教授たちにそのインパクトを読み解いていただくシリーズ。 今シリーズのテーマは「ポスト『マス広告』時代のマーケティング」。マス広告を通じて大量生産・大量販売するという従来の方法が機能しなくなっていると言われる。そうした中、企業のマーケティングや経営戦略はどうあるべきなのか。国内ビジネススクールの教壇に立つ4人の論客に、リレー形式で登場し、持論を披露してもらう。 最後に登場するのは、マーケティングやイノベーションを専門とする小川進・神戸大学大学院経営学研究科教授。消費者が自ら開発を行う「ユーザーイノベーション」は、既存のメーカーにとっても新しい成長の種を探す機会になり、消費者と企業は共存共栄の関係を築くことができると主張する。 (構成は峯村創一=ライター) 日本は、1970年代に「お腹いっぱい食べられた