BCP(事業継続計画=Business Continuity Plan)が注目を浴びている。だが、個々の企業は、どう取り組むのか迷うことが多い。考えておくべきことが多岐にわたり、適切な指針や判断基準が見あたらないのだ。そうしたなか、2007年2月16日に事業継続対策コンソーシアム主催による「事業継続対策セミナー」が開かれた。立命館大学院客員教授・インターリスク総研総合リスクマネジメント部長の小林誠氏は現場におけるBCPの導入・運用をよく知る立場で、実践的なBCPのあり方を語った。 立命館大学院客員教授 インターリスク総研総合リスクマネジメント部長 小林 誠氏 文/吉村克己、写真/佐々木辰生 2007年3月9日 BCPというと、地震防災の延長線上にあると勘違いされることも多いが、BCPを地震や停電など原因から考えて導入すると、使いづらいものになる。 事業を停止させる原因はいくつもある。