東日本大震災で液状化被害を受けた千葉県浦安市舞浜3丁目の対策工事を巡り、浦安市は28日、工事中止を正式に決めたと発表した。 地元自治会から継続を求める要望が出ていたが、一定数の住民が反対の意向であることを踏まえ、最終判断した。 舞浜3丁目の液状化対策工事は393戸が対象。宅地境界の地中に固化剤を流し込み、格子状の地中壁を造る工法が採用された。 しかし、▽国の補助金を受けられる2020年度中に工事を終えるには、移動式の固化剤製造装置を住宅街に持ち込んで集中的に工事を行う必要があり、騒音や振動、交通規制などが長期化する▽事業計画の決定時に比べ、賛成する住民の割合が減った――ことから、市は今年3月、工事を中止する方針を住民に伝えていた。 市復興事業課によると、地元自治会は4月、住民に意向を確認した結果、「8割が賛成した」として工事の継続を市に要望。これに対し、工事は原則100%の住民同意が必要な