地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系外惑星である可能性が出てきた。ただし液体の水が存在するかどうかは、地表を覆う雲の割合が決め手になるという。 無味乾燥なHD85512bという名で呼ばれるこの惑星は、ほ(帆)座の方向にあるK型主系列星(KV、橙色矮星)の周りを回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)に設置された観測装置HARPS(High Accuracy Radial Velocity Planet Searcher、高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見された。 HARPSのデータによれば、この惑星の質量は地球の3.6倍で、中心星をめぐるその軌道は、ちょうど表面部に液体の水が存在するのに適した距離にあるという。液体の水は、われわれの知るような形態の生命が存在するための必須条件と考えられている。 ハーバード