枝野経済産業相は10日、インド南東部の主要都市チェンナイを訪問し、チェンナイ近郊で日本企業が進める複合都市開発について、地元州政府から支援を受けることで合意した。(チェンナイで、山下福太郎) 日本の官民は今回の都市開発を、インフラ(社会資本)輸出先の巨大市場・インドでの成功事例と位置づけ、今後の展開に弾みをつけたい考えだ。 地元州政府から支援 枝野経産相は地元タミルナド州のジャヤラリータ知事と会談し、都市開発プロジェクトへの支援と企業活動に必要な道路などインフラ整備を要請した。知事は「日本企業誘致に必要な整備に適切に対応したい」と応じた。枝野氏はチェンナイで記者団に対し、「日本企業がビジネスを行いやすい環境を整備し、インドとの貿易投資の促進を実現したい」と強調した。 インド有数の人口約600万人を擁するチェンナイは、日産自動車やパナソニックなど日系企業を中心に自動車と電機産業が集積し、「イ