42歳のぼくに、26歳の恋人ができた。彼女はミス慶應のファイナリストにもなったことがある祥子。現在、外資系投資銀行のアナリストをしている。彼女の口癖は、「付き合う男は自分を高めてくれる男でなくちゃ嫌……」だ。 ぼくは自分がそんな男であるとは思っているが、果たしてそんな存在であり続けているだろうか。彼女とこれまでのデートやプレゼントを振り返ってみた。彼女との出会いは、とあるIT企業の経営者主催の合コン。ぼくは彼の会社の経営コンサルを過去に手掛けたことがあり、その後付き合いを深めている。 彼はこれまでに散々モデルやレースクイーンといった女性との付き合いを経験したが、やはりインテリの美人がいい、と高学歴高年収女子との合コンを頻繁に開催しているというのだ。 その中でも圧倒的に知性があり、美人だったのが祥子だった。麻布十番のバーを貸し切っての立食形式で、最後にようやく喋ることができた。「今日はあまり