軽量、強靭(きょうじん)でしなやかな「人工クモの糸」を一部に使ったクルマのシートを、トヨタ自動車が開発した。コンセプトモデル「Kinetic Seat Concept」としてフランスのパリ・モーターショーに出展する。 背面がクモの巣のような模様になっているのが目を引く。変形が容易な網状にし、座る人の身体の凹凸を包み込み荷重を分散させ、長時間運転しても疲れないようにする狙い。またシートを薄く、軽くする意味もある。さらに裏側には日本のベンチャー企業であるSpiber(スパイバー)の開発した素材「QMONOS」を採用している。