革靴やスニーカーが大量にぶら下がった木=米ニューヨーク州北部、山中写す 米ニューヨーク州リンドンビルという街で、靴が鈴なりの木が、話題を呼んでいる。履き古したスニーカーや革靴が、枝もたわわにざっと500足。まるで果実のようだ。 住民によると、昨日きょう始まった現象ではない。30年ほど前、履かなくなった靴を若者が高い枝に投げ上げて自慢し、友人らが次々にまねた。その木が倒れると、別の木でまた一足目からやり直してきた。枝には靴ひもで結わえ、幹には釘でしっかり打ちつける。子供靴も多い。 似たような木は北米各地にあり、どこも局地的な名所になっている。しかし、ことの起こりや狙いははっきりしない。「夫婦仲直りのおまじない」「高校生の卒業祝い」「退屈した長距離運転手の気晴らし」など地域ごとに説が異なる。(ニューヨーク=山中季広)