格安航空会社(LCC)でアジア最大手のエアアジアは、年内に羽田空港に乗り入れる方針を固めた。マレーシアの首都クアラルンプールを結ぶ路線で、まずは週3便を運航する見通し。LCCが羽田に就航するのは初めて。有力LCCの羽田就航は、内外の航空会社の価格競争をさらに促す可能性がある。 就航するのは、傘下会社のエアアジアX。同社の首脳が21日、東京都内で記者会見を開き、就航時の価格を含む詳しい計画を発表する予定だ。 今のシーズンの全日本空輸や日本航空の成田―クアラルンプールの正規割引運賃は、最も安い価格帯で往復6万〜7万円程度。これに対し、エアアジア関係者は「今までにない事業モデルを日本路線に取り込みたい」と話しており、半額を下回る運賃を打ち出す可能性がある。 エアアジアは日本就航で、来日経験のないアジアの旅行客をつかむと同時に、日本からの旅行客をマレーシア経由で海外に運ぶ需要も開拓する狙いだ