駅のホームでの人身事故が最悪のペースで増えていることが国土交通省のまとめで分かった。とくに近年は酔客による事故の増加が目立っている。同省や鉄道会社は年末から車内放送やポスターの掲示で注意を呼びかけているが、即効性のある施策は見いだせていない。 昨年12月17日午後11時過ぎ、東京都荒川区のJR西日暮里駅。50代の男性がホームから線路上に転落し、直後に進入してきた京浜東北線の列車と接触した。男性はレールの間に落ち、地面と列車の約30センチの隙間に入って、大けがは免れた。年の瀬の金曜日の夜。JR東日本によると、男性は酒に酔っていたという。 同省によると、2010年4〜9月に全国の鉄道駅でホーム上で列車と接触したり、ホームから転落して列車と接触したりした死傷事故(自殺は除く)は計117件。10月以降も同じペースであれば、統計を取り始めた02年度以降で最も多かった08年度の216件を上回る勢い
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