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  • 川淵さん、この仕事はあなたには向いていません: 武藤文雄のサッカー講釈

    川淵三郎氏が、東京五輪の組織委員会会長に就任するらしい。私は憂いている、過去多くのことをなしとげてきたこの元日サッカー協会会長だが、この仕事は向いていない。下手をすると、氏の晩節を汚すものにもなりかねないと。 私の心配の理由は明白だ。川淵氏は「こちらに進むことが正しい」と明確な状況で、格段の推進能力を発揮し、成果を挙げてきた人だ。しかし、「どちらが正しいか不明確」な事態を軟着陸させることは不得手なのだ。そしてそう言った不明確な事案に不適切な判断をしてしまったこともまた多い。さらにその不適切な判断が明白になった後の態度は、とてもではないが褒められたものではなかった。 疫病禍の世界の中、「やるのかやらないのか」意見が二分している東京五輪。その責任者は、典型的な「どちらが正しいか不明確」と言う仕事なのだ。繰返そう、川淵氏はこう言った「どちらが正しいか不明確」な仕事には向いていない。 改めて、氏

    babamin
    babamin 2021/02/12
    豪腕・川淵の功と罪を、歴戦のサッカー講釈師が解説/ジーコの任命責任追及を「あ、オシムって言っちゃったね」で逃げた悪辣さ。ドーピング冤罪で一人の代表選手を潰したこと。判断を誤った後の、保身と後始末が最悪
  • クラマーさん、ありがとうございました: 武藤文雄のサッカー講釈

    デッドマール・クラマー氏逝去。 いつかこのような日が来るのはわかっていたし、90歳での逝去と言えば、天寿を全うされたと言う事だろう。心からご冥福をお祈りします。そして、ありがとうございました。 ともあれ、自分なりの想いを書かなければなるまい。 コーチとしての日サッカーに提供していただけた直接的貢献は言うまでもない。東京五輪準備段階からメキシコ五輪まで、断続的に日本代表長沼監督を補佐する形態で指導、メキシコ五輪銅メダル、あるいは釜邦茂。 その技術指導の見事さは、直接指導された方に語ってもらうほうがよかろう。 まずこの方から。(前略)社会人、大学生が対象だったが、(中略)山城高校から二村、長岡、ぼくの三人が、特別参加した。(中略) 「そこの大きいの。ちょっと出て来て」 集団の中からぼくが引っ張り出された。 ポーンとボールを投げてよこす。ヘディングだ。威力のないボールが少しそれて返っていく。

    babamin
    babamin 2015/09/23
    「日本サッカー界に、克服すべき課題と進むべき道を明確に示してくれた」という点で、単なる「代表チームの指導者」にとどまらず、「日本のサッカー界の指導者」でもあった方。ご冥福を祈る。
  • ザッケローニ氏の選択: 武藤文雄のサッカー講釈

    細貝の落選はビックリした。全く予想していなかった。 過去5回のワールドカップメンバ発表で、一番のサプライズではないか。2002年の波戸落選にも驚いたが、このケースは「なぜフィリップは明神ではなくて、波戸を起用するのだろうか?」と言う疑問が常にあった。しかし、今回の細貝落選は全く予想していなかった。長谷部の負傷もあったから、青山の選考は驚きではないが、その場合はボランチを5人選び、センタバックかサイドバックか攻撃的MFを減らすと思い込んでいた。細貝はDFのいずれのポジションも巧みにこなせるのだし。 私はザッケローニ氏を信頼している。しかし、当に細貝不在で大丈夫だろうか。蛍は相当タフなプレイを継続するだろう。結果として出場停止をらう可能性は低くない。また、遠藤爺と負傷上がりの長谷部の肉体負荷を極力減らす必要もあるはず。そうこう考えると、中盤後方で確実に計算できる細貝は非常に貴重な存在となる

    babamin
    babamin 2014/05/13
    高さ放棄は、またぞろオシム辺りが「ギリシャ舐めんな」とボヤきそうな予感w まあこのチームの今の懸念は実は『本田・香川がトップフォームに戻らない事』かもしれず、ならば攻撃の駒を多数揃えたのは頷ける部分も
  • 中澤祐二と中村俊輔からのお年玉: 武藤文雄のサッカー講釈

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 天皇杯を生観戦した後、仙台に帰省しノンビリしているところです。新年早々、中澤佑二と中村俊輔の妙技を堪能させていただきました。よい年になりそうな気がします。では、その観戦記から。 相性と言うのはこう言うものなのか。 前半半ばくらいだったろうか、右サイドからのクロスに佐藤寿人が抜け出しかけたがオフサイドとなった場面があった。「さすが寿人」と感じる鋭い動き出しだったが、わずかに飛び出すタイミングが早かったのか。ところが、副審の旗が上がったその瞬間、信じ難い光景を見た。寿人の動き出しの早さに置いていかれた中澤だが、一歩遅れたものの寿人のボールコントロールには、しっかりと絡んでいたのだ。瞬発力では寿人に叶わない事を中澤はよくわかっていたのだろう。しかし、瞬発力でやられ時間遅れが生まれても、寿人が仕事をする瞬間に、寿人が仕事をしようとする場

    babamin
    babamin 2014/01/02
    下の方の「19歳の頃の中村俊輔は-」  言われてみれば、あの歳で上野や遠藤兄らを差しおいて、名門横浜の司令塔として君臨してたんだよなぁ。改めて中村俊輔という選手の規格外っぷりに驚く。
  • 前田遼一の完成: 武藤文雄のサッカー講釈

    前田遼一はいわゆるアルゼンチンワールドユース世代、駒野、寿人、石川ナオ、茂庭、森崎兄弟らと同世代と言う事になる。大柄でボール扱いが巧み、80kgの体重を抱えながらしなやかなターンができる。日人選手で、これだけの体重を持ちながら最前線で技巧を発揮できるタレントは、非常に貴重な存在となる。実際、日サッカー史である程度実績を残したストライカで、前田クラスの体重を持っていたのは、釜邦茂と高木琢也くらいのはず。最前線で強さを発揮した原博実、鈴木隆行、久保竜彦と言うストライカ達も体重は70kg前半から半ばくらいだったはずだ。 サッカー経験のある方なら同意いただけると思うが、上背の差(あるいは足の長さの差)は、位置取りや動き出しの工夫である程度はカバーできる。けれども、体重差は相当に厳しい。ボールを追いながらショルダーチャージをし合えば、負けるのは多くの場合軽い方になる(もちろん、膝をうまく使って

    babamin
    babamin 2012/06/11
    若い頃は超絶ドリブラーで、今のポスト役兼点取り屋になったのが20代後半。今年に入って1トップも会得した。とにかく吸収力が半端ない。/師匠の中山は30歳超えて伸びたし、前田もまだまだ上手くなる予感。
  • アルゼンチンに勝った: 武藤文雄のサッカー講釈

    幸せな2時間だった。 日のほぼ完璧な組織守備、豪華絢爛な中盤選手達の競演、鮮やかな先制弾、腕章を巻く長谷部の信じ難いランクアップ、アルゼンチンの遠藤、田、香川への慎重な対応振り、このランクにも通用するようになった岡崎の確立、ザッケローニ氏の理詰めの采配、やはりすごいマスケラーノ、何よりもとうとうアルゼンチンを仕留められた事、そして...この90分間だけで、いくらでも講釈を垂れられる。当に幸せな幸せな2時間だった。 田圭佑と香川真二に対する厳重な守り方を見れば、この日のアルゼンチンの「気度」はすぐに理解できた。ワールドカップですっかりと高名になりロシアのトップ選手として機能する田、ブンデスリーガで絶好調の香川。この2人が前向きでボールを持つと執拗に複数選手がまとわりつく。さらには、バチスタ氏はワールドカップの映像をしっかり研究したのだろう。己の現役時代の展開力を彷彿させる遠藤にも

    babamin
    babamin 2010/10/10
    『優雅なタレントに強引さが加わるとすれば、これは嬉しい驚き』 いやほんと、常に自分よりチームを最優先してきた「あの」前田が、強引にゴールを狙いに行ったのは嬉しい誤算。だからこそ1点が欲しかったなぁ・・
  • 次期日本代表強化体制について: 武藤文雄のサッカー講釈

    今大会の日本代表への感想は、パラグアイ戦直後に語った事に尽きる。その上で、今回獲得した我々の成果を述べた。 では、次期日本代表の強化体制はどうあるべきなのか。 次回の目標はこれしかないと思っている。そして我々は皆が欲深く、あと50年程度の極めて短い時間で、世界のトップに駆け上がろうと思っている。そうこう考えると、次回大会はとても重要だ。なぜならば2大会連続で、上々の成績を収められたならば、世界サッカー界の中でも相応の地位(の隅っこかもしれないけれど)を占めた事になるから。 したがって、私は次回大会日本代表は「歯をいしばっても現状維持以上を狙う」と意識して戦うべきだと思う。では、それを目指した強化体制はどうあるべきか。 ところで、新代表チームの目先の日程概略をおさらいしていこう。 まず、いきなりアジアカップが明けた2011年1月に開催される。この日程に関するAFCの愚かさは別に述べるが、困

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    babamin 2010/07/25
    監督の上にGM職を設置してピッチ外の仕事を一任し、現場の監督との責任分担を明確化すべし、と。なるほど確かに。/しかし犬飼会長退陣で、原技術委員長は今後どうなるのか。
  • どこを目指せばよかったのか、これから何を目指すべきなのか: 武藤文雄のサッカー講釈

    色々と余韻に浸りながら、列強の戦いを眺めていたいところ。書きたい事は無数にあるのだが、書く事でその余韻が消えてしまいそうで怖い。 しかし、次期日本代表監督の人事の噂も流れ始めている。実際の決定は大会終了後となろうが、この手の話は遅れをとるとタイミングを逸する。と言う事で大会中ではあるが、私なりの現状意見を、少しずつ述べていきたい。 とりあえず、今日は「ワールドカップの目標」はどうあるべきかについて述べたい。 約1年前にこんな文章を書いた。一部を要約する。「ベスト4を目指す、そのためにいかに全員で努力を行えるか」と言う岡田氏の発言は、(過去と異なりワールドカップ大会に出場するだけでは満足感が得られず、日程が破綻により代表チームに選手達が集中しづらい現況において)代表選手たちを鼓舞し、厳しい鍛錬を要求し、共の高みを目指そうと言う視点からは、真っ当なものにも思えるのだ(いや、「それにしても」と

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    babamin 2010/07/05
    『執拗に「ベスト4」と繰り返していなければ、我々はあの時点で「お腹いっぱい」気分になってしまったのではないか』日経で監督が「目標を設定すれば全てが上手く回る」って言ってたのもそういうことなんだろうなー
  • 夢は叶い、悔しさに震え、未来を恐怖し、改めて感謝する: 武藤文雄のサッカー講釈

    とにかく悔しい。あれほど「完璧な試合」を堪能すると言う幸せな時を過ごしたのに、勝てなかったのだ。 ワールドカップでこう言う「完璧な試合」を見たかったのだ。いや、やりたかったのだ。当に幸せな3時間だった。でも、それでも、歓喜を味わう事ができないなんて、こんな悔しさを味わうなんて。そして、さらに絶望的な想いにとらわれている。もう2度と、このような見事なチームを所有する事はないのではないかと。 試合が進む。いや進んだのは「試合」ではなくて「時間」だな。双方、ガップリ四つ。田と遠藤を軸にいくら攻め込んでも、最後ダ・シルバが立ち塞がる。とにかく忌々しい。でも、パラグアイから見ても同じに思えた事だろう。「何なんだ、あの22番は」と。 もちろん、最後に中澤とダ・シルバが立ち塞がる事に成功するには理由があって、双方の組織守備が実に見事だからだ。オルティゴサの展開を止めるために遠藤を前に出し、サンタクル

    babamin
    babamin 2010/06/30
    『本当に我々は、再び今回のようなすばらしいチームを手にする事ができるのだろうか』 いつか自分にも解る時が来るのかもしれない言葉。
  • 不満を言えばキリがないが、準備は妥当に進んでいる: 武藤文雄のサッカー講釈

    0-2コートジボアール。ひどい試合だった。 個々の個人能力が非常に高い敵。あそこまで誰彼と無く走れない当方。これでは勝負にならない。あのひどい埼玉日韓戦も、極端に調子が悪かったのは俊輔、遠藤、田の3名だけで、個人的に光った選手もいたし、組織的にも機能していた。しかし、この試合は全員重いのだからどうしようもない。 まあ、カメルーン戦まであと10日。しかも翌日に南アフリカへ移動と言う。体調が最も悪くてもおかしくない日程だし、逆にあまり走れるようならば心配になるところではある。そして、この時期の試合に結果を求めても仕方がないのも確かなのだが... もちろん、この日最大の痛手は今野の負傷に尽きる(日本代表的見地からのみ述べるので、ドログバ負傷は別として)。人は「何があっても治す」との決意で負傷と戦ってくれるだろうし、戦力的にも欠く事のできないタレント。けれども、リアリズム的には代替メンバ招

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    babamin 2010/06/06
    『一方で、何より「負け癖」が気になる』 いやこれほんと心配。例年の降格争いが何の力にもならないように、サッカーでは「負け続けて勝負勘を失っていく。勝ち方を忘れてしまう」のが何より怖い。
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