日本のサッカーはどこを向いているのか 【山内雄司】2009年08月27日 結局のところ、日本サッカーはどこに向かおうとしているのか、という点に尽きる。 4年に一度、世界の選ばれし国が集うワールドカップに出場したい、出場すれば良い成績を収めたい、というのは当然だ。でも、それが目的だとしたら、同じことの繰り返しになってしまうのではないかという危惧を拭い去れない。 ワールドカップ出場も南アフリカ大会で4回目を数え、そろそろ世界における立ち位置を示してもいい頃である。だが、各国は日本の急激な成長を認めつつも、まだそのサッカーのスタイルを把握するには至っていない気がする。対戦国からはよく「スピードがあり、優れた選手も揃っており、基本に忠実なサッカーをする」とのリップサービスを受けるが、実に曖昧な感想でしかない。 先週のコラムで西部さんは、予選と本大会は別物ではあるが、サッカーそのものを変える必要性を