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ブックマーク / societyforlightnovel.wordpress.com (7)

  • 【訪問レポート】角川武蔵野ミュージアムのマンガ・ラノベ図書館に行ってみました(山中智省)

    2020年11月6日(金)にグランドオープンを迎えたところざわサクラタウン。その目玉施設の一つである角川武蔵野ミュージアムには、「KADOKAWAグループのほぼすべてのライトノベルが揃っている、日で一番ラノベが読める図書館」(公式HPより)を謳ったマンガ・ラノベ図書館が併設されています。オープン前から話題になっていたこの図書館ですが、果たして、実際はどのようなものになっているのか……。どうしても内部が気になってしまい、いてもたってもいられず、11月9日(月)の午後、強引に時間を作って訪問してみました(笑)。以下、私が初訪問してみて個人的に気づいたことや感じたことを、備忘録として記したいと思います。 マンガ・ラノベ図書館は角川武蔵野ミュージアムの1階にあります。図書館への入館には事前か、あるいは当日にチケットを購入する必要がありますが、入館が可能なのは「マンガ・ラノベ図書館」(一般:600

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    babelap 2020/11/10
  • マレーシアのライトノベル

    インドネシアのジャカルタの後は、マレーシアのクアラルンプールに向かいました。ライトノベル翻訳探しの旅は続きます。 マレーシアはインドネシアよりも人口はぐっと少ないのですが、石油や鉱物資源をうまく活用して近代国家を作り上げることに成功した国です。首都クアラルンプールは(ジャカルタに比べると)すごく洗練された都会でした。 今回も、まず目的に見定めたのがは紀伊国屋。 ジャカルタのと似たような写真が続くのもアレなので結論から書きます。日語のを除けば、英語中国語、マレーシア語のマルチリンガルな屋です。そしてこれは、他の大型書店も同じでした。状況はジャカルタと同じでした。(そして後で書くつもりですが、インドネシア語とマレーシア語はほとんど同じ言語です。) ただ、中国語のの比率がジャカルタで見たのよりは多い。そして、ありました!軽小説ライトノベル)のコーナー! そして、中華圏でおなじみの武侠

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    babelap 2017/11/06
  • 海外翻訳事情 役割語

    「役割語」なる概念を御存知でしょうか? たとえば、アニメやマンガの世界では「博士」と呼ばれる人たちは、高い確率で「~なのじゃ」という喋り方をします。しかし、現実の「博士」たち、たとえば今の東京大学の教授で「~なのじゃ」という言葉を使っている人は、まずいません。居たら、是非通報ください。この他、「おほほ」と笑い「~のことよ」と喋る「お嬢様」、「~アルよ」と喋る「中国人」など、実際にそんな風に喋っている人はほとんどいないのに、書き言葉や映画や演劇の世界では定着してしまっている言葉が日語にはいっぱい有ります。 つい最近に金水敏という言語学者が、こうした言葉を「役割語」と命名しました。研究会も組織されても出ています。 (左から金水敏『ヴァーチャル日語 役割語の謎』岩波書店、金水敏編『役割語研究の地平』『役割語研究の展開』いずれも、くろしお出版) ごく大雑把にいえば、役割語は文芸の世界で大変に

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    babelap 2016/03/23
  • アメリカのヤングアダルト小説(1)

    ライトノベルアメリカ進出がアニメや漫画に比べると苦戦しているという話を以前、書きました。その理由として、「アメリカ市場には、すでにヤングアダルト小説という市場が成立していたから」という説があるそうです。 実のところ、この説の出所が私にはよく分からないのですが、言われてみるとそんな気がすることも確かです。以前、アメリカのファイトノベル翻訳事例を紹介した際に、『涼宮ハルヒの憂』の翻訳は少女小説として受容されたのではないかと私は書き、その傍証としてアメリカの少女小説の売れっ子作家だったメグ・ギャボットの『プリンセス・ダイアリー』だとか『メディエイター』といった小説を引き合いに出しました。メグ・ギャボットの小説を読んでいると、癖のある(キャラが立っている)登場人物であるとか、奇矯なプロット、ジャンル横断的なプロットなど、日ライトノベルの雰囲気と似たところがあるのです。以前の紹介の繰り

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  • 「コンプティーク」創刊30周年に思う~『聖エルザクルセイダーズ』を忘れない~

    艦これ」関連の話題が何かと熱い、今日この頃のKADOKAWA周辺。既に「艦これ」は、アニメ化、コミック化、ゲーム化、ラノベ化など、「これが私の全力全開!!」的なメディアミックスが決定しており、ファンブックやアンソロ集が続々刊行されるなど、KADOKAWAの次期主力コンテンツとしての地位を着々と築きつつありますね。「艦これ」付録が付いた「コンプティーク」10月号が重版を果たしたのは記憶に新しいですし、次はどんな展開が待っているのやら…。まあ全力全開な勢いも大事ですが、ぜひ誤植も全力回避でお願いしたい所です(汗) さて、そんな「艦これ」で盛り上がるKADOKAWAの月刊誌「コンプティーク」の30周年新生記念号が、日11月9日に発売となりました。10月号から続く「艦これ」の特集・付録、生誕25周年を迎える『ロードス島戦記』とTYPE-MOONのコラボなど、ファンにとっては見過ごせない内容です

    「コンプティーク」創刊30周年に思う~『聖エルザクルセイダーズ』を忘れない~
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    babelap 2014/11/10
  • ラノベ史探訪(10)-「帯」をめぐる冒険

    書店の平台に並ぶ、目にも鮮やかなライトノベルの新刊たち。最初に目に飛び込んでくるのは表紙を飾る美麗なイラストと個性的なタイトル。知らない作家の作品であれば、「まずはジャケ買いして読んでみようかなぁ~」と、気に入った作品を手に取りレジへと歩みを進めていく…。 というような経験は、身に覚えのある方が結構多いのではないでしょうか。「ああ、あるある~」と頷いて下さった方、ありがとうございます。しかし、実は上の例では新刊につきものの「ある要素」が抜けているのですが、お気づきでしょうか?「平台に並べられたライトノベルの新刊」を見て「最初に目に飛び込んでくるもの」…イラストとタイトル以外で表紙の一部を占有している代物といえば、そう「帯」です。ライトノベル(に限らず書籍全般)の新刊には、表紙に帯が付けられている場合がほとんどでしょう。読者に新刊をアピールするため、目に付くキャッチコピーや著名人の推薦文、受

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    babelap 2014/11/10
  • ライトノベル翻訳事情 文体編(1)

    ライトノベルは、そもそも「軽く読める」のが看板ですし、一般には文体も易しいと考えられています(例外も随分ありますが)。今回の調査では、一冊々々について丁寧にオリジナルと訳文を読み比べてみるということは行いませんでしたが、英訳の各書籍をパラパラと見ている限りでは、極めて平易な言葉で訳されていました。 とはいえ、ライトノベルの文体は口語的に崩れたものも随分あって、「どうやって外国語に訳すんだろうか?」と心配になるようなものも一杯あります。「アメリカ編」で既に書きましたが、ライトノベル翻訳のごく初期の例である『スレイヤーズ/Slayers』は、実に適当な意訳で日の口語体からアメリカの口語体に「訳」していますが、意訳の度が過ぎているようにも思えます。試しに冒頭の文を比較しますが、こんな具合です。 (原文) あたしは追われていた。 ……いや、だからどーしたといわれると、とても困るんですけど…… 確

    ライトノベル翻訳事情 文体編(1)
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    babelap 2012/01/30
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