病院の待合室にあるテレビを見ているとちょうどNHKで地球温暖化についてのテーマを取り上げた番組をやっていた。視聴者からの意見も随時紹介するというおなじみのパターンだが、画面下のテロップに流れる文字を見ていてぶっ飛びそうになった。ある視聴者からの意見で「環境問題は人類存亡の危機につながるので経済成長なんかより優先すべきだ。」というのがあったからだ。なるほど、食うのに困らない飽食の時代、これ以上豊かさを求めてどうする、もっと高次元の理想を目指すべきだ、とでも言いたいんだろうか・・・。あほか。お前を基準に考えるなよ。こういう主張を見ていると、まるで日銀の人たちが景気低迷に直撃される底辺の人々を尻目に経済成長を抑制気味に運営したがる心理と共通するものを感じて気分が悪い。環境問題と経済成長をトレードオフとして考えたがる人たちの場合はどちらかというと左派バイアスがかかっていそうだが、かつて60年代から