釜山(プサン)ノクサン工業団地にある新韓金型のパク・シヨン管理部長は今月中旬、日本の納品業者に協力依頼の公文を送った。円が下がり損失が大きいので価格調整に協力してほしいという内容だった。「引き上げる」という返事を期待してはいない。ただ苦しい事情を伝え、円がさらに下がれば次回の契約時には値段を上げるほかないことを知らせるためだった。この会社は売り上げの40%ほどを日本への輸出で上げている。パク部長は「金型製品は受注から納品まで3~4カ月、長くて1年かかる。昨年下半期に100円当たり1400~1500ウォンである時に契約した物の場合、いま代金を受け取ると2億~3億ウォンは損害をこうむることになる」と吐露した。 一方、円安の恩恵がある業者も少なくない。 25日午後、ソウル・葛月洞(カルウォルドン)にある旅行代理店「旅行博士」の日本チーム事務室。30人余りのスタッフが予約問い合わせの電話を受けるの