井伊のためにすべてを背負い散った小野政次が残した辞世の歌をご紹介します。 碁の手合わせを通して直虎と政次が共有した時間、 「もうじき陽の光の下で打てるようになるの」と言った直虎にほほえみを返した政次……。 しかし、二人が待ち望んだ井伊の未来、希望は予期せぬ企みによってむなしく打ち砕かれ、 政次は井伊を守る手段として自らが犠牲になる道を選びました。 辞世の歌を読んだ昊天は「良い歌ではないですか。あの世でゆるりと待っておるゆえ、案ずるなと」と言い、 傑山は「鶴らしい」とつぶやきました。 政次の深い思いと、直虎との強い絆を感じることのできる歌になりました。