この記事の3つのポイント 米エヌビディアに対する市場の熱狂が止まらない だが、懸念材料は2つ。一つはTSMCの製品サイクル もう一つは価格。販売増と高利益率のどちらを選ぶか AI向け半導体が好調な米エヌビディアの成長は当分続くと予想され、市場では同社株への熱狂が止まらない。だが懸念材料が2つある。一つは製造受託のTSMCがエヌビディアの新たな製品サイクルに対応できるかという点。もう一つは製品価格だ。生成AIは今のコストでは普及が見込めず、価格を下げれば同社の成長は期待を下回る。 もちろんウォール街はセレンゲティ国立公園ではないし、投資情報番組の司会者ジム・クレイマー氏の甲高い声は、野生動物番組のナレーター、デビッド・アッテンボロー氏の心地よい声とは比較にならない。だが、投資家たちがひたすらエヌビディア株に突進する姿は、ある意味でやはり壮観だ。 エヌビディアの時価総額は、2023年初の350