活版時代でも新聞は既に写真製版をしていました。 工程は原稿の写真を製版カメラで撮る際に、 フィルムの前にコンタクトスクリーンという、網点分解用のゼラチンフィルターをはさむと、 写真の濃淡が網点の大きさの違いに変換されます。 フィルムは超硬調の白か黒かしか濃度の出ない特性のフィルムを使います。 このネガと亜鉛板に感光剤を塗布したものと密着させ、露光をして現像すると感光した個所だけが被膜として残ります。 この後に塩酸や硫酸を使って亜鉛版の感光しなかった部分を腐食してやると、 印刷部分が凸型になった原板が出来ます。 新聞会社ではこうした写真原板と活字を組んだものをマスターにして何面か付け合わせた「紙型」という凸版を作り、それを型として亜鉛(後にはプラスチック系素材に切り替わった)で実際の印刷用凸版を作ります。 JAGATなどのWebサイトを見ると製版・印刷の歴史のさまざまな情報が得られますよ。