フィレンツェという街を滋養に、靴や作品を生み出す職人・深谷秀隆氏。この職人は、彼というクラシックを生き、表現しているのかもしれない。深谷氏の店『イル・ミーチョ』に訪れ、クラフツマンのつくる靴や作品に触れる。 深谷氏による羽根の基部を手縫いする作業。糸はあえて黄色のものを使う。かつて深谷氏が山靴の職人のところに行っていたとき、彼らが黄色の松脂を使っていて、そのせいで糸も黄色だったことから着想した。その黄色の松脂は、現在では手に入らないそう。 イタリア・フィレンツェに構える職人・深谷秀隆氏の店「イル・ミーチョ」における“ものづくり” 下の写真の靴は、2018年に限定販売された、「Hidetaka Fukaya per TOMORROWLAND」の、トゥモローランド40周年記念モデルのサンプル。この靴をデザインした深谷秀隆氏に導かれるまま、フィレンツェのマリノ・マリーニ美術館前にある像の足元で撮