一昨年、「なんにも考えずに裸足で即履ける靴、いやズックが欲しい」と思った。その時点で既に考えすぎている。こんな私が選んだのは…オーダーしかない!なんていう泥沼思考で重篤。危篤。自縄自縛。ロープ染めクソ重バリ硬デニム野郎。 色々と知の巨人の力も拝借して辿り着いたのが、適当で丈夫でいい感じの、平野靴店のイタリアンカンフーシューズ。 去年の夏、Tシャツ中毒末期患者の友人が結婚式を挙げ、服オタ浪費癖症候群御一行様が名古屋にリユニオンした。ので、ついでに立ち寄った。 突然の電話からの「今。6人でェ。押し込みかけていいスカ。今。金ある。」というウシジマ君ばりのフット・イン・ザ・ドア・テクニックにも関わらず「大丈夫ですよーどうぞー」と河合隼雄もひれ伏すオープンマインド対応。 外観は丁寧な暮らしの権化なのだけれど、店内は堅実極まりないビスポークシューズが静かに並んでいる。外柔内剛。本業は剛なのか。でもそっ