食の博識、樋口直哉さんによる科学的「おいしい料理」のつくり方。年明け1本目、32回目のテーマは『七草粥』です。お正月料理で疲れた胃を、お腹にやさしいおかゆで休ませましょう。「生米から炊く」「熱湯にお米を入れる」、それだけで一段上のおいしいおかゆを作ることができます。 日本には1月7日、人日の節句に七草粥を食べる習慣があります。正月の酒やごちそうで疲れた胃を癒やすという意味もあったのでしょう。 今日は七草粥をつくりながら、おいしいおかゆの作り方をご紹介します。考慮すべきは米に含まれるデンプンの性質です。 材料(2人前) 米…75g(半合) 水…800cc カブの葉…2〜3個分(体積で1カップ) 塩…3g(小さじ1/2) 作り方1.鍋に800ccの水を沸かしたところに、米を入れる(Tips1『湯から加熱することで究極のお粥に』)。一度だけざっくりとかき混ぜ、弱火に落として30分煮る。(炊きあが