follow us Facebook / Twitter 髙橋洋服店は、銀座で一番長い歴史のある注文洋服店だ。 大半の日本人がまだ和装だった明治20年代の初め、初代店主は、横浜の外国人から直々スーツの縫製技術を習い、その後に銀座に店をかまえたという。二代目の店主がその身代を継いだのが明治36年。その年をもって創業年としている。明治の日本のスーツの原型を追いかけた黎明期を経て、大正、昭和と2つの時代を越えた今、伝統のバトンを握るのは4代目店主・高橋純さんと、その息子・高橋翔さんである。 純さんはイギリス、翔さんはイタリア。それぞれオーダースーツの本場で修行し、その経験、そのエッセンスを日本に持ち帰った。服地を選ぶことから、採寸~仮縫い~補正~縫製~検品まで、顧客の要望すべてを技術者自身が承るスタイルを貫いている。 1世紀以上もの間、本物の洋服づくりに徹しながら、銀座のど真ん中で、東京の移り変