私たちは製品が劣化したとき、ほとんどの場合は新しく買い換えようと思うことが多いだろう。もしくは壊れた家電製品を修理に出そうとしても、価格の問題から諦める。仮に修理をしようと考えて持ち込むまでの行動力があったとしても、メーカーに「もう部品がないので修理できない」と言われて、諦めざるを得なくなる。あるいは、持っているものを修理するより新しく買い替えるほうが安いことがわかり、釈然としないものを感じる──そんな経験をしたことはないだろうか。 ひとつの製品をできるかぎり長く使えたほうが、廃棄物が減って環境に優しい。欧州委員会の世論調査「ユーロバロメーター」によると、欧州市民の77%は製品を交換するよりも修理したいと考えており、消費者の修理への需要も高いことがわかる。消費者にとって、修理ができるかどうかがわかりやすく可視化される仕組みはないだろうか。 フランスでは2021年1月から洗濯機、電動芝刈機、