2.太陽光に含まれる紫外線 太陽光線には、本来可視光線ばかりでなく紫外線・赤外線などかなり広い範囲の電磁波が含まれている。しかし、太陽光は地表に達する前に、オゾン層を通過するため、太陽光に含まれる短波長の紫外線(UV-C)は、このオゾン層でほとんど吸収され、地表に到達する紫外線は比較的波長の長いUV-A・Bだけになる。太陽光線の量は関東地方で日中・快晴時におよそ10万ルックス程度になり、この中に含まれる紫外線は約5%、強度でいうと約60W/m2 = 6,000μW/cm2に相当し、その90%以上はUV-Aになっている。 3.人体に対する影響 太陽光線の場合、地上まで到達する紫外線はUV-Aがほとんどであること、人体は太陽光線を利用し適合するようにつくられていることなどにより、過剰な暴露・体質的な不適合を除けば通常あまり障害を受ける事はない。しかし、人工光源から発生する紫外線は光源の種類によ