首都圏の子どもがいる主婦(1960年以降生まれ)を対象に、食卓の実態を調べ続けている大正大の岩村暢子客員教授が「残念和食にもワケがある-写真で見るニッポンの食卓の今」(中央公論新社、1620円)を刊行した。「食DRIVE」と名付けたこの調査が始まったのは98年。計413世帯の1週間の食卓を記録した1万5611枚の写真からは、「ニッポンの食卓の常識」が覆りつつあるという現実と、「個族化」する家族の形など、人々の価値観の変化が見えてくる。 ●ご飯とみそ汁の基本が変わる 和食といえば、基本は白いご飯にみそ汁だが、調査結果によると、朝食にご飯を食べる人は4人に1人。また夕飯では、味付けご飯にして食べる人が5割近くに上る。 肉野菜炒めと牛乳の夕食をとった主婦(30)のコメントは「長男は『ご飯は味がない』と言って納豆やキムチをかけて食べる。長女はふりかけがないと『味がないからご飯は嫌』と残す」(長男1
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