正月の定例ニュースの一つとして、築地市場での「本マグロ(クロマグロ)」の競りがあります。 毎年、あり得ない価格(=その前後のキロ辺り価格より明らかに高い価格)での落札が、あらゆるマスメディアによって報じられます。 いくらで本マグロを競り落とそうが、少なくとも会計上は「原価」にカウントされ、この商品は赤字商品という事になります。 会計士は言います・・・ 「社長、こんな価格で競り落としたらいかん!」 社長は軽くかわします・・・ 「あはは、会計では経営できんぞ!」 経営者(この場合は優れた経営者という意味)は、この「あり得ない価格」による落札が持つニュース性に、一定のプロモーション価値を見いだし、店舗での販売額との差(=赤字分)を、プロモーションへの投資と考えるわけです。 まんまと「美味いマグロが安く食えるぞ!」という消費者が増え、この店に足を運ぶ消費者が増え、その内の何パーセントかは、この店を