「夏場などに、糖分を多く含む清涼飲料水や缶コーヒーを大量に飲むことで、血糖値(血液中の糖分の濃度)が急上昇し、最悪の場合、こん睡に陥って救急車で運ばれるケースがあります。 これは、『ペットボトル症候群』と呼ばれる急性の糖尿病の一つで、10代~30代の男性に多い」と話すのは、糖尿病専門医で、大阪府内科医会会長の福田正博(ふくだ・まさひろ)先生。 詳しいお話と、「砂糖の取り過ぎを避けるためのお勧めのドリンク」について伺いました。 ■ドリンク500ミリリットルに、角砂糖が12個以上も 福田先生は、炭酸飲料などに含まれる糖分の量と、その体への影響について次のように説明します。 「ペットボトル症候群は、大量の糖が一気に体に入ることで一時的にインスリン(すい臓から出る血液中の糖をエネルギーとして筋肉などで燃焼させるために不可欠なホルモン)不足に陥り、血糖値が急上昇することで起こります。 一般的な炭酸飲