何度も日本ゴール前でフリーになり、4つものゴールを積み重ねたネイマール。わかっていても対応できない、というのが世界の高さなのだろうか。 「3回やって結果に結びつけられないのは、悔しい」 ただ、2失点目が決壊した分岐点だとは思わない。ブラジルに対する「我慢」は体力も、精神力も疲弊させるものだ。本田圭佑や武藤嘉紀、細貝とフレッシュなメンバーを投入していくが、奮闘のダメージがチーム全体の集中力を低下させたような印象も受けた。 ザックジャパンは高いラインにこだわって、ボールをなるべく自陣から遠ざけようとした。だがアギーレジャパンのスタイルは基本的に「待ち」である以上、網を突破されて低い位置で対応しようとするとどうしても厳しくなる。疲労が濃くなり、ゴール前にネイマールを近づけて好きなように仕事をさせてしまう場面が増えてしまった。そんな課題も、浮き彫りになった。 3年連続の大敗に、この日キャプテンマー