1984年、150人のハッカー(ネットワーク犯罪者ではなく、コンピュータに精通した人の意)がサンフランシスコに集結し、未来を予見するいくつかの宣言を提出しました。その中に、現代でも引用されるきわめて有名な一文があります。 情報はフリーになりたがる。 英語のFREEにはご存じのとおりふたつの意味があり、ひとつは「自由」。もうひとつは「タダ」です。当時はどちらかというと前者に力点が置かれていたらしい。 要するに、デジタル・データはいくらコピーしたってオリジナルがなくなったり目減りしたりしないんだから、コピーを禁じるのはおかしいよ、という意味です。すくなくともデジタル・データの本質からはずれていることはまちがいありません。 アメリカには、「ハッカー界の聖人」と異名をとるリチャード・ストールマン氏など、この点を強調してきわめてラジカルな運動をしている人たちもいます(フリー・ソフトウエア・ファウンデ