大谷昭宏(ジャーナリスト)住民の安全のためにあるはずの「耐震診断」を住民の追い出しのために使う。 このURの姿勢こそ、「耐震」「偽装」ではないのか。 怒りで耐えがたい震えが来る。稲葉剛(住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人)市場原理の嵐の中で吹き飛ばされる記憶と暮らし。 私たちはもはや根づくことすら許されないのだろうか。 73号棟で起きていることは私たち自身の未来である。 耐震性不足を理由に取り壊しが決まった、UR管理の高幡台団地73号棟(東京都日野市)。これまで、URから耐震改修を行うと知らされていた住民たちは、突然の方針転換に驚く。本当にこの建物は危ないの?直すことは出来ないの?と疑問を持った住民たちが、情報公開請求で資料を請求するも、構造設計図はすべて黒塗り、決定の過程も不透明なまま。一方で、URは取り壊しを前提にした住民の追い出しを進める。政府がUR団地の削減方針を決めたのと、