熊本県の公立高校の合格発表が14日、各高校で行われ、男女共学なのに34年間も女子しかいなかった熊本県立第一高(熊本市)に男子70人が合格した。 学校と同窓会の熱心なPR活動が実った形で、同窓会で男女共学推進委員長を務める田中扶慈子(ふじこ)さん(71)は「久しぶりに学校に男子の笑い声が戻ってくる。新しい伝統を作ってほしい」と期待を込めた。 同校は定員360人に対し、650人が受験、376人が合格した。このうち男子の受験生は114人だった。 午前9時に合格者の受験番号が貼り出され、多くの男子生徒も歓喜の声を上げた。同校は野球部創部をPRの目玉に男子生徒を勧誘していたが、熊本市の男子(15)は「野球部を一から作れるのが志望の決め手だった」と満面の笑顔。大津町の男子(15)も「野球部に入って甲子園出場を果たしたい」と意欲を燃やしていた。 同校は1903年(明治36年)に高等女学校として開校し、4