京都大学で14日に開かれた、大学生による書評合戦「全国大学ビブリオバトル2014京都決戦」(活字文化推進会議主催、ビブリオバトル普及委員会共催、読売新聞社主管)で、県内から中国ブロック代表として出場した尾道市立大芸術文化学部2年の荻野奈々さん(20)が特別賞を受賞した。 荻野さんが紹介した本は「どんどん変に… エドワード・ゴーリーインタビュー集成」(河出書房新社)。残酷で不条理な作風の絵本作家エドワード・ゴーリーと出会い、「この作者、大丈夫かな?」と興味を持って、インタビュー集を手に取ったという。作者の生の声を通し、源氏物語から名付けた猫たちと暮らしたり、同じバレエ公演に何十回も通ったりする作者に愛着を持った。「最後には、読みながら『ああ、エドワードってこういうところあるよね』と思えるようになった」と語り、「本当に変で魅力的な人物の、価値観や生き方を味わってみて欲しい」と呼びかけた。 タレ