なんで常識的なことがわからなくなってしまうのか 12月1日付けで、大塚家具の2代目社長・大塚久美子氏の辞任が決まります。ここ数年報じられてきた「御家騒動」と経営の迷走ぶり、そしてヤマダ電機傘下に入るまでの顛末を見てきた人は、「どうしてあの人って社長を続けられるんだろう?」と思ったかもしれません。 久美子社長のケースだけでなく、自分の企業や取引先の社長に対しても、そう思うことはあるかもしれません。ただ、「自分が経営に失敗してしまったので退任します」といったような社長の退任は、ほとんど起こりえません。 結果を出せない社長が続けていたとしても、だいたいは業績の悪化(必然的に社員の待遇も上がりにくい)や社内の混乱などが続き、ようやく健康上の理由などでなかば強制的に一線を退くか、株主や経営陣の影の権力者が年月をかけて退任を促し、渋々退場することが多いからです。 そしてさらにそうして居座った側の社長に