映画スターの銀四郎と、その弟子でスタントマン専門の大部屋俳優ヤス、そして銀四郎と同棲して彼の子をはらみ、ヤスに押しつけられてその妻となる女優の小夏。ヤスとともに暮らすようになってからも、銀四郎と小夏は会いつづけている。 彼らの関係が特異なのは、少なくとも男二人に関する限り、彼らはこの三角関係を解消したいとはどうやらひとつも思っていないということだ。 (つかこうへい『蒲田行進曲』角川文庫、1982) おはようございます。電車は動いているのだろうかと心配ですが、これを書き終えたら出発します。それにしても、昨日はよく降りました。授業中にもかかわらず、子どもたちは「雪だ」「綺麗」「食べたい」「汚いよ」と大喜び。 綺麗は汚い。汚いは綺麗。 つかこうへい 著『蒲田行進曲』読了。82年の直木賞受賞作。バキーッと殴られて、そりゃ痛いよ。だけど心の中に『蒲田行進曲』のメロディ流してさ、「ウッ」とふんばるんだ