もう去年のことになりますが、ラジオ番組のコーナーで、オーストラリア以外では出会えない希少な生き物「カモノハシ」についていろいろなお話を聴きました。にわかに興味がわき、もう少し詳しく知りたくなって検索してみると、カモノハシをこよなく愛する研究者の著書『カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語』(浅原 正和・著/技術評論社 2020/7)がまっ先に挙がってきました。 カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語 (生物ミステリー) 作者:浅原 正和 技術評論社 Amazon 著者の浅原正和さんとカモノハシとの出会いは小学校低学年の頃、科学雑誌『ニュートン』の誌上だったそうです。 私は、ある摩訶不思議な生き物のイラストにおどろきました。くちばしがあって、毛皮ももっていて、みずかきがある。このような生き物がいるのかと、そのエキゾチックな外観に心を奪われました。それだけではありま