デジタル放送を見るためにテレビに差し込む「B−CAS(ビーキャス)カード」をめぐり、有料デジタル放送の事業者側が、契約世帯に対しセキュリティー対策を強化した新カードを配布する方向で調整していることが30日分かった。有料放送が無料で見られる不正改造の手法がインターネットで出回ったためで、現在の不正カードを使用できなくするのが狙い。 不正視聴を放置すれば「有料放送のビジネスモデルが成り立たなくなる」(放送事業者)恐れがある。警察による取り締まりに頼るだけでなく、業界自らが「タダ見」根絶に向け行動する必要があると判断した。 新カードは早ければ来年にも配布。(共同)