野村証券系の投資会社の野村プリンシパル・ファイナンスが、傘下のファミリーレストラン最大手「すかいらーく」を売却する方針であることが10日、わかった。関係者によると、米国系投資ファンド「ベインキャピタル」と交渉中で、売却額は2千億円規模になる可能性もある。 すかいらーくは2006年に経営陣による自社買収(MBO)に踏み切り、非上場化。MBOにかかった金額は約2700億円で、国内最大規模と注目された。野村が主要な資金の出し手となり、株式の大半を取得。野村は経営合理化で再上場をめざしたが、ほかのファミレスやファストフードとの競争が激しく、業績は伸び悩んだ。なお再建に時間がかかるため、売却を決断したとみられる。 すかいらーくは、低価格店「ガスト」、中華レストラン「バーミヤン」などグループで全国3600店超を持つ。70年に1号店を出した業界の草分け的存在。(内藤尚志、南日慶子)