国立大学法人「福島大学」の平成24年度入学の推薦入試志願者数が、受験料が免除されているにもかかわらず前年度比で約2割減少し、編入学や学士入学の志願者も半減したことが24日、同大学への取材で分かった。東京電力福島第1原発事故で、同大がある福島市は現在も、市内の放射線量が毎時約1マイクロシーベルトと比較的高い値で推移しており、受験を敬遠した生徒が多かったとみられる。 福島大によると、センター試験を課さない「推薦入試I」の24年度入学の志願者数は226人。23年度の267人から約2割減少した。また、他大学から移籍する編入学や、学位取得後に改めて入学する学士入学の志願者(募集中の夜間主コース除く)も計88人と、23年度の181人から半減した。 福島大は学生確保に向け敷地内の除染を進めているほか、来年度の全入学試験で受験料の免除を決めている。