歌本のなかにちいさい秋をみつけてしまった 歌本「歌はともだち」(教育芸術社)をめくっていたら、季節のたよりをみつけてしまった。 サトウハチロー作詞、中田喜直作曲の『ちいさい秋みつけた』。 譜面からえも言われぬ美しさが漂う。季節も今に合っている。…もう冬になってしまけれど、場所によってはきれいな紅葉が見られるだろう。桜は寒い地域が遅く咲く。紅葉は、寒い地域が早い。 歌詞 “誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた” (『ちいさい秋みつけた』より、作詞:サトウハチロー) 誰かさんとは。私自身か。この歌を聴いているあなたか。あるいは自然そのものを擬人化しているのかもしれない。 “ちいさい秋”は私やあなたの目の前にきっとある。何気ない、些細な季節の変化を感じさせる何か。たとえば、温暖な季節にずっと着てきた半袖に不適切を覚えた朝。その瞬間が“ちいさい
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