地域や郷土を思わせるアイコンとして、童謡や唱歌、日本の歌が使われることがある。『浜千鳥』もそんな曲のひとつで、最近、ある映像のBGMとして耳にすることがあったので私の意識の表に出てきた。 童謡として広く知られる『浜千鳥』。私は、音大受験を視野に声楽を学んでいた頃に出会った。童謡というよりは日本歌曲として扱い、レッスンで学ぶ題材にした。その頃の私には、この曲のテンポや歌の性格が、ユッタリ・モッタリし過ぎて感じられた。 歌詞に描かれた情景。拍子やテンポなど、音楽的な要素にみる曲のキャラクター。そうした点で似ている日本の歌に、『浜辺の歌』がある。タイトルに含まれた「浜」の字も共通している。 あるとき、私はこのふたつを間違って結びつけた。『浜辺の歌』のメロディを思い浮かべながら、それを『浜千鳥』という名前で間違って表現したことがあった。表現してしまってから、あれの正しい名前は『浜辺の歌』であって、
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