歌いながらベースを弾く矢沢永吉の、ごしごしぱたぱたと動く細長い指が印象的。案外繊細な手をしている。若さもある。今までの私の矢沢永吉のイメージは、マイクのみで歌う姿。楽器を携え、揺れる長身が新鮮に映った。 矢沢永吉の深イイ話 大分(だいぶ)むかしの話だけれど、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ)という番組を観た。矢沢永吉を取り上げたエピソードがあった。楽曲『I LOVE YOU,OK』歌詞に出てくる「お前」に自分自身(矢沢永吉)が重なって、歌えなくなってしまったというもの。 当時の番組映像を観るに、この曲を作った時点で「お前」が矢沢永吉自身を指すものとする強い意図があったかはわからない。作詞者は相沢行夫、作曲が矢沢永吉。 音楽を誰のためにやるのかというのは、音楽に携わるすべての人につきまとうテーマ。私もその端くれ。だから、この番組を当時観て以来、このエピソードはずっと私の胸にあって
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