高校のときの友達にZAZEN BOYSを教えてもらった。 NUMBER GIRLもろくに通っていない不届き者が私だったけど、教えてもらったそれをいたく気に入った。 『Kimochi』が入っているアルバム、『ZAZEN BOYS』(2004)だった。 その友達とは、収録されている歌詞の一部を何気なく口に出しては話題にして、味わいの妙を笑い合ったり、感動のツボを共有したりしていた。 高校生だった私にZAZEN BOYSの歌詞の、何がおかしみだったんだろうか。それは今の私が思うそれと同じかもしれないし、違うかもしれない。そのときの『Kimochi』は、そのときの私だけのものだ。 変容するKimochi ZAZEN BOYSの歌詞が気持ちがいい。口に出して真似たくなる。人に話して共有したくなるおかしみがある。 ZAZEN BOYSは演奏も表現の個性も抜きん出いてる。それでいて、普遍だ。卓越や奇抜の
