犬を飼うことになった。 数ヶ月かけて迎え入れる子犬を選び、一緒に暮らすためのあれやこれやを準備して、とうとう明日、迎え入れる運びとなった。 準備を進める中で避けて通れないのが家族の一員となると犬の名前だ。さまざまな案が候補に出された。 その中で妻がいたく気に入って激推してきた名前があった。それを仮に「こはる」とする。 これも仮にだが、彼女の配偶者たる自分の名前は「春」の一文字で「しゅん」と読む。だから、小学生の頃から愛称は「はる」で、妻とも子供が産まれるまでは愛称で呼び合っていた。 そんな背景を妻が説明すると 「えー、じゃあ子犬は小さいパパってこと?なんか嫌だ!」と難色をしめす娘たち。 犬の名前は身近な人の名前を避けるというセオリーがあるが、発音は違うし周囲に自分の愛称を認知している人間は妻の他は居ないので実際特に問題は無い。 ただ、少し引っかかりはする。なので自分も控えめに、それは同意し