記事:明石書店 『女性の世界地図』(明石書店)。日本語版としては『地図でみる世界の女性』(同、2005年)以来15年ぶりの改訂となる。 書籍情報はこちら 30年以上意義を失わない「不都合な」理由 フェミニズム地理学者のジョニー・シーガーが、それこそ世界初のジェンダー・アトラス(地図帳)である“The Atlas of Women in the World”を世に出したのは、1986年のことである。タイトルは少しずつ変わったが、彼女はジェンダー・アトラスを定期的にアップデートしつづけてきた。『女性の世界地図』は、その最新版(“The Women’s Atlas”, 2018年)の全訳である。 本書の扉には、旧版に対する数々の讃辞の、おそらくごく一部が示されている。最新版である原著に対しても、ほとんど同様の頌が多く寄せられている。というのも、初版から30年以上の年月が経過してなお、見過ごすこと
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